オカヤドカリ

オカヤドカリについて

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みなみのひげ
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オカヤドカリ

オカヤドカリは、名前の通り「丘(陸)」に住むヤドカリです。

私はこの生きものが大好きで、沖縄へ移住した理由も半分くらいは彼らが身近にいるからっていうのがあります。陸を歩くヤドカリなんてクールすぎるでしょ。かわいいし。

そんなオカヤドカリについてウェブや文献を調べた内容をまとめました。

オカヤドカリについての概要

名称

日本名では「オカヤドカリ」。

英語では「Land Hermit Crab」と呼ばれる。
直訳すると「陸生の隠遁(いんとん)する蟹」です。かっこよ。

学名は「Coenobita cavipes」。
コエノビータ キャバイプスっていうのかしら?
この学名は、15種いるオカヤドカリ類の中の「オカヤドカリ」の学名で、他の種類はまたちょっとずつ違います。

種類

日本のオカヤドカリは、7種類。
そのうち、沖縄などの海岸でよく見られるのはムラサキオカヤドカリ、オカヤドカリ、ナキオカヤドカリの3種です。

彼らは本当に沖縄の海岸に行けばそのへんを歩いてるってくらい身近に見られます。

関連オカヤドカリの種類

分類

エビ目・ヤドカリ下目・オカヤドカリ科・オカヤドカリ属に属するヤドカリの総称。

十脚目(エビ目) Decapoda
ヤドカリ下目 Anomura
オカヤドカリ科 Coenobitidae
オカヤドカリ属 Coenobita

※わかりやすくするためにはしょって記載しています

体長

小さな数ミリ子ヤドカリから大型の成体になると野球ボールくらいのサイズまでいます。
とくにオカヤドカリ、ムラサキオカヤドカリは大型になりやすい種類です。

生態

名前どおり陸棲のヤドカリです。
南西諸島の海岸付近の砂浜や、茂みに生息しています。サイズの大きな個体は、海岸線から1km以上離れた場所にも生息していることがあります。

亜熱帯の気温に適応しており、気温が25〜30度くらいの環境で生きています。

気温15度以下になると成体活動が鈍り冬眠状態になります。冬眠といっても仮死に近いので、冬眠状態が長く続くと死んでしまいます。
そのため、日本では、九州地方以南で生息できる生きものとなります。

関連オカヤドカリの棲む環境

ヤドカリには「宿借り」と当てる言葉があるように、落ちている貝殻に半身を入れ、身を守るのに使います。

関連オカヤドカリの宿貝

分布

世界でみると台湾以南、インドや太平洋諸島等などに広く生息する生きものです。

日本では小笠原諸島と南西諸島に主に生息しています。
九州南部と四国南部、紀伊半島南部の太平洋側にも、少数の生息が確認されています。

ただし紀伊半島の個体は無効分散(海流に乗って漂着はしたが繁殖がうまくいかず定着しないこと)だと言われている。

食べ物

雑食性で海岸に漂着した魚介類の死骸や、海藻、また周辺に生える植物や果実など、さまざまなものを食べますが、菜食傾向の方が強いです。

沖縄などの海岸では、大小多数の個体が海の漂着物へ群がるため「海の掃除屋」と呼ばれている。

人間の捨てたお弁当や菓子類なども食べます。
そのため、「ポップコーンで育つ」など銘打ってペットショップで売られていることがあります。

実際ポップコーンは好んでよく食べますが、それだけで育つわけではないので鵜呑みしないでください。

天然記念物

オカヤドカリは、国の天然記念物に指定されています。
しかし天然記念物にしてはめずらしく、ペットショップなどで販売され飼育することができる生きものです。

この天然記念物指定の経緯にはちょっとしたエピソードがあります。

1970年(昭和45年)、小笠原諸島でオカヤドカリの生息が認められ「希少だ」として天然記念物に指定されました。
しかし、その2年後に沖縄返還があり現地にいってみると、オカヤドカリが沖縄にたくさん生息していることが判明。

当時、沖縄ではオカヤドカリは釣り餌に使われるくらい身近にありふれた生きもので、専門の捕獲業者も存在していました。

要は天然記念物なんてどこ吹く風状態だったんですね

天然記念物に指定されているからと捕獲規制すると、生活に困る業者さんも出るような状況。そこで一部地域の指定業者に限り、量を限定することで捕獲を認めることにしました。

そんな経緯もあって、オカヤドカリは天然記念物なのにペットとして飼育できる生きものなのだそうです。

今でも沖縄地元のかただと釣り餌の感覚だったりします。現地にくればすぐにわかりますが、これでもかってくらいいますからね。

でも貴重な生態ですので大切に扱いましょうね。

関連天然記念物のオカヤドカリ

参考・引用

参考

Wikipedia – オカヤドカリ

オカヤドカリの参考書籍、本

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